法事、法要、四十九日などの仏事の慣習をわかりやすく解説しています。
法事・法要・四十九日がよくわかる

四十九日までの心得

納骨

いつ納骨するかは地域の慣習によって違いがありますが、すでにお墓をお持ちの方は、四十九日法要と合わせて納骨を行う場合が多いです。
お墓の手配が間に合わない場合は、百カ日、一周忌などの法要に合わせてお墓を手配し納骨します。

墓地

遺骨を埋葬する墓地は勝手につくることができません。「墓地、埋葬等に関する法律」(通称「墓埋法」)で、都道府県知事の許可を受けた区域に墓地がつくられています。墓地を運営する団体により、公営墓地、寺院墓地、民営墓地の3種類があります。

公営墓地は市町村などの地方自治体が設けるもので、使用者を公募で募集します。応募のとき「その市町村に住んでいること」や「遺骨がすでにあること」などの条件がつく場合が多いです。
寺院墓地は、寺院が檀家のために寺院の敷地内に設けるものですから、その寺院の檀家になることが前提となります。
民営墓地は、宗教法人や財団法人が運営するもので、多くの場合、広い敷地が公園のように整備されています。運営主体が宗教法人であっても、宗旨宗派を問わないところがほとんどです。

「墓地を買う」とよく言いますが、墓地の購入は、一般の土地購入とは異なり、墓地を永久に使用する「永代使用権(えいたいしようけん)」の取得を意味します。永代使用権とは、子孫がその墓地を継承する限り、使用権が連続するというもので、継承者がいなくなった墓地は、法律に定められた手続きによって墓地の運営者に戻されます。
永代使用権を得るには、永代使用料を払います。ほかに、墓地内の通路や水道などの共用部分の維持管理のため、管理料を支払い続けなくてはなりません。
最近では、有効期限付きの墓地もできています。契約の期限が過ぎたり、最後に行った納骨から一定の期限が過ぎたら無縁化しないように、納骨堂や永代供養墓に合祀されることになっています。
墓地の場所は、距離や交通の便を考えて、お墓参りのしやすい所を優先して選んだ方がよいでしょう。

永代供養

菩提寺では永代供養をしてくれます。永代供養とは、菩提寺に長年の供養に必要な御布施をして、毎年のお盆やお彼岸、命日などに、故人や先祖の供養してもらうことです。施主が亡くなって子孫が途絶えても、菩提寺で代々の住職が供養してくれるのです。

塔婆供養

年忌法要の時、施主や参列者がお墓に卒塔婆(そとうば)を立てることがあります。これを「塔婆供養」と言います。
卒塔婆は梵語(ぼんご)で塔を意味します。弟子がお釈迦さまの遺骨を分骨して、塔を建てて供養したと伝えられ、それがのちに五輪塔になり、5つの刻みを入れた卒塔婆になったとされています。
五輪とは、仏教の宇宙観の五大要素「空風火水地」を示しており、塔婆供養を行うことは、故人が自然界の宇宙と同化し、仏に成ることを意味しています。
故人の追善供養のための白木板の塔婆は、住職にお経をあげていただき、お墓の後ろの塔婆立てに建てます。
塔婆には、故人の戒名や供養の年月日、施主の名前などを書きますので、あらかじめ住職に依頼しておくことが必要です。お礼は「御塔婆料」といって、お寺によって金額が決まっている場合が多いので、直接たずねるとよいでしょう。
浄土真宗では塔婆はもちいません。

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