四十九日や一周忌などの法事を行う当主を施主(せしゅ)といいます。一般には葬儀の喪主(もしゅ)を務めた人が施主をつとめます。
施主は主催者として、次のような手順で準備します。
法事の当日は、次のようにすすめるのが一般的です。
住職の読経→参列者による焼香→住職の法話→墓参り→施主の挨拶→会食とつづきます。
焼香の順番は、施主が一番初めにお焼香し、その後、故人と関係の深かった順に行います。
法事の構成を大きく分けると、住職の読経による法要と、その後の会食に分けられます。
このような法要の後の会食のことを、「お斎(とき)」といい、住職が出席した場合は正客となります。
法要は、お寺や自宅、霊園で営まれ、引き続き同じ場所で会食に移る場合と、ホテルや料理屋などへ場所を移動して会食する場合とがあります。
また法要は家族や親族だけで行い、その他の故人と縁の深かった友人や知人は、直接会食の会場に来ていただく場合もあります。その場合、故人の遺影を飾った献花台に献花をして頂いたりします。
会食を始めるとき、施主は参列者に挨拶をし、終了のときも施主が挨拶をします。住職や縁の深かった友人から挨拶を頂いたり、「献杯(けんぱい)」の発声がされることもあります。
法事にかかる費用は、法事の規模によって異なりますが、あらかじめ目安を立てておいたほうがよいでしょう。
御布施とは、自分の持てるものをできるだけ他人に施しをすることで、法施(ほうせ)、無畏施(むいせ)、財施(ざいせ)の3種類があります。
法施は仏法を説いて人に施すこと、無畏施は人の心配事や苦労を取り除いてあげること、財施は金銭物品等で施すことで、この財施が現在の御布施になっています。もともとは喜んで仏に差し出すもので、額が決まっているわけではありません。
また、自分の持てるものを最大限つくして施すことですから、御布施がその人の社会的地位とか資産に応じて違いがあるのは当然です。
実際には、どれくらい包むのか、はじめてのことで戸惑ってしまうのではないでしょうか。お寺にくわしい檀家や親戚に聞くか、お寺に直接、相談するとよいでしょう。
下記は、あくまで参考にしてください。